2/13/20日目・パリ 

 快晴、セーヌ川を眺めながら歩いた。


 カルチェ・ラタンの書店、シェイクスピア・アンド・カンパニーに行った。ここの逸話は調べるととても面白い。なんとなくなにか買いたくなったのでエリオットの詩集を買った。もう少しいたかった。


The apparition of these faces in the crowd;
Petals on a wet, black bough.
  In a Station of the Metro/Ezra Pound


 予約の時間に合わせて、さすがに行っておかなければならないルーブル美術館に行ってきた。


 グランド・オダリスク好き〜


 長岡高校の図/書室の入り口にその複製画がかけられていることでも知られる、ウジェーヌ・ドラクロワによる絵画作品
https://open.spotify.com/album/4Uo9tGSEkAUYHWfVGHhhZm?si=yujV5ZhpRL6CrYSaJvuAjA



 しかしルーブルには人が多すぎて疲れたので、二時間半とかで出てきた。世界一入場者数の多い美術館だ。
 初めてのルーブルは疲れた、、一度行ったらもういいかもな。

 昼はセーヌ川を眺めながら宿のマダムからもらったリンゴとオレンジを食べた。有名なパン屋で買ったクイーニーアマンがすごく美味しかった。

 途中で大聖堂をのぞいたりしてバスティーユ広場にも足を運んでみたが特に面白いものはなかった。旅の途中で無料で入れる教会を見つけたら入ってみることにしている。旅の途中で教会を見つけたら寄るゲームをして育ったから。

 夜はビストロに行ったけれどここは調べておいた通り比較的安くてよかった。日本人の人がたくさんいて、店員さんも英語で応対してくれたし、難易度が低かった。

 日替わりの肉料理を頼んだ。料理はドイツぽいけど


 18時半頃の日没の時間のセーヌ川。息を呑むほど美しかった。ちょっと本当にこれは綺麗だった…
 この先Walz for Debby を聴く度にパリの夜景を想い出す!

2/12/19日目・パリ 大変な人ですこと!

 

 


 わたしはバスでベルサイユ宮殿に行く。チケットを買いに駅まで行った際に宿付近の郊外のお店をいろいろ見て楽しかった。

 

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 バロック建築の中にぎっちり詰め込まれた装飾の中を歩きながらシスティーナ礼拝堂的なもういいよって感じを覚える。しかしシスティーナ礼拝堂はその結果神すごーになっちゃってたけどベルサイユ宮殿の場合は王すごーってなるわけだから、システムはしっかりしているんだよな。、?

 


 どうしてこんなに絵をたくさん置かなければならなかったのか? みたいな 余裕よりも、意地みたいなものを感じる

 


 自分で得た高貴さを維持するのではなく、生まれつき高貴さを背負うことを強いられているのは大変だっただろうなとかいう、王族への同情がうまれる。でも、ベルばらを初めて読んだ時は貴族はウザいなーとかしか思ってなかったので成長したねー。

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 まあもうみんな死んでるから恐るるに足らずなんだけど

 


 プチトリアノンに住んだマリー・アントワネットの気持ちもやっとわかった。ここは、人の住むところではない。なんていうか、人として生きたい人が住むところではないかな。と思ったら。

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 めちゃくちゃ広い庭園を歩いて敷地を出た後、外の看板見てこれくらいなら払えそうだなっと思って入ったカフェが、地元の人に愛される店みたいな感じで英語表記一切なしですごく緊張した。入ったあと席に座っていいのかオドオドしてたらお客さんのムッシューが話しかけてくれたんだけどフランス語だからわかるわけない。店員さんが来てくれたんだけどパーカー着ててマジの私服って感じでアンタが店員なのかよと思った。This one please、シルブプレ、て指差しで牛肉のタルタルと炭酸水を注文できた。支払いもちゃんとできたし、高額な請求とかされなかったし経験値が増えた気がした。

 

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 タルタルを初めて食べたけどネギトロみたいだった。おいしかったけど食べ方が合っていたかはわからない。

2/11/18日目・パリ 

 

 


 宿のマダムが朝食を作ってくれた。お腹いっぱいでたくさん歩けそう。マダムはフランス語しか話せないようだけれど少しの英語とGoogle翻訳を使ってコミュニケーションをとる。彼女はとても優しくしてくれます。

 


 今日は無計画にとりあえずパリ中心部に行ってみる。電車に乗る。

 


 眼鏡率が高いのか、個性的な眼鏡が多いから印象に残ってそういう気がするのか。基本フチはふとめ。(フーコーみたいな感じの)

 

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 交差点を歩いていたら素敵なマダムに写真を撮っていいか聞かれた。おどおどしていたら2枚撮られてメルシーと言われた。めちゃくちゃ良さそうなカメラだった。

 

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 セーヌ川越し、シャイヨ宮のほうからエッフェル塔を眺めてなんか、遠くまで来たなぁと思った。

 

 

 

 ここら辺では、あの、3つのカップの中のどれか一つにボールを入れてシャッフルするゲームが至る所で行われていた。札を握っている人がいたので賭けをしてるのかなんなんだろう。

 


 有名な観光地があるところは今後行くから適当に歩いていた。本当に特に観光客が行くところではないだろみたいなところを歩いていたと思う。後今日は曇っているけど明後日とかは晴れる予定だ。

 

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 蚤の市的なのがやってた。

 


 あと、お花屋さんをよく見かけた気がする。

 

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 エッフェル塔がどこから見ても同じ形をしているのがちょっとムカついてきた。

 

実際、パリで塔を見ないためには無限の配慮をしなければならぬ。どんな季節でも、晴れた日はもとより、霧、黄昏、曇、雨のときでも、どんな地点からでも、また屋根、円屋根、葉むらの作るどんな風景があなたを隔てていようと、塔は常にそこにある。

  『エッフェル塔ロラン・バルト

 


 ちなみに、宿の窓からでも塔は見える。観光客としては喜ばしい限りである。

 


 帰り、モンパルナスから帰ろうとしたらチケットどこで買うかとかわからなかったし乗り継ぎ自信なくて大変だったけどなんとか帰れた。同じチケットでバスもトラムもメトロも乗れるから交通費安く済んでいいな。公共交通機関に慣れたらあとは強気で観光できる。

2/10/17日目・ローマ→パリ ふらんすへ行きたしと思へども

 

 空港の自販機で水買ったら決済はちゃんとできたのに出てこなかった。この国とは若干相性が悪いらしい。空港で食べた蜂蜜入りのクロワッサンおいしかったよ

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 ゲート内にイギリスのスーパーがあって懐かしさを感じたりした。わたしは、ゲート内でクソ高い水を買うときにきちんと屈辱を感じることを忘れないでいる。

 


 格安航空ライアンエアーでゴーゴー

 なんだけれどまた飛行機が遅れてる、それでも今回はちゃんと乗れたから大丈夫

 

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 乗る時に添乗員のお兄さんがマドリード行きの方はこちらですwとか言ってて謎に陽気なフライトだった

 


 今日は金曜日だからフランスに上陸した後のシャトルバスの道のりが混んでいて、総じて宿に着くまで時間がかかった。ロンドンもだけどAirbnbで郊外に宿泊しているから中心部まで行った後少し時間をかけて移動しなければならないから。

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 遅くなってしまったけれどとにかくパリに着いた。旅も後半だし、体調に気をつけて無理をせずにいろいろなものを見ようと思った。

 

ふらんすへ行きたしと思へども

ふらんすはあまりに遠し

せめては新しき背広をきて

きままなる旅に出でてみん。

  『旅上』萩原朔太郎

2/9/16日目・ローマ Roma non fu fatta in un giorno.

 

 


 今日は丸一日ローマの観光ができる。まずはバチカン市国に行って、システィーナ礼拝堂まで行った。

 


 ホテルから1時間くらい歩いて、バチカンミュージアムに行く。なんか、この国は半分がミュージアムっぽい。

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 ほんとにたくさん人がいる!

 天井にも絵、床にも美しいタイルが敷き詰められて、壁には数々の彫刻や絵や絨毯などなどがある。ていうか、あり続ける。次の部屋から次の部屋と、とにかくずっと何かがあり続ける。休む暇がないというか、間がない。

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 ラオコーンですら見逃しそうになった

 

 この部屋一つでも長岡(うちらの故郷)に貸してくれないかなとか話した。

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 すごいんだけれどこんなところにずっといたら何かやばいな…という感じがする。

 全部人が作ったのに神様すごいな…ってなるのがやばいな!

 


 全部見ている暇がないのでスパスパ通り過ぎるけど、普通にダリとかの絵がそこら辺に置いてあったりする。思ったより現代に近い宗教画モチーフの作品もあったりしてじっくり見たら本当に面白いんだろうと思うんだけど。

 


 精神的に疲れた。お土産物屋さんが登場した時、俗世だと安心した。そのあとジェラートを食べて、また俗世の甘さに安心した。

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 お昼には大きいパニーニを食べた。メランツァーネっていうイタリア料理屋さんを知ってたおかげでメランツァーネが茄子ってわかったので茄子を食べられた。うれしー

 カフェザッハーのときもだけれどわたしは人が一緒じゃないと食べ物のために並ぶということをしない。どうしても嫌ってわけじゃないけど、たぶんそれは歩くのが好きだからで、友達は途中でスマホ見て星の数とか調べたりしてお店を決めてるんだけどわたしはそれも一切しないし。きっとその方が外れはないんだろうけど旅の文脈破壊・デコンストラクションな感じしてる気がするからしないんだよ〜。デパ地下で買うのと同じみたいな。まあめんどいだけどね〜

 


 どんな世界史の教科書をつくろうがローマは載せずにいられないだろう。日本の人もいるけどなんとなく韓国の人を多くみかける。

 

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 パニーニを食べて歩いて、コロッセオを見に行った。わたしが日時予約を間違えたので中に入れなかったけどフォロ・ロマーノからコロッセオの全貌を見ることができた。世界史の資料集の20ページ目とかにあるやつ! なんかほんとそのままで安心するというか、この場所って、マジでラッキーだよね、昔文明が栄えてて。逆に全く世界史を知らない場合、こういうのを見てなんだと思うんだろうとか考えた。なんでこんなボロい建物ばかりあるのかなぁ…みたいに感じるのかな? 

 

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 無料観光スポット真実の口

遺跡とか外から見ればすごってなるから、ローマは案外金かからないで観光できるかも。今日、公共交通機関一切使ってない。

 

 

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 マルゲリータとポテト&オリーブのピザをテイクアウトしてホテルで食べた。ピザにやっぱりコーラで(ペプシの方が少し安かった)アメリカナイズされてしまった。

2/8/15日目・ローマ By all means

 

 


 飛行機でローマに来た。ついたのは昼過ぎ。フィウミチーノ空港とかいう絶対覚えられない名前の空港である。駅から出たところは治安悪そうだけどホテルはいい感じ。

 空港から中心部の電車のチケット買ったら出てこなくて14ユーロも余分に払った。あー (今思えば普通に払い戻ししろよこいつ、と思いながら書いてるけど、悔しいのでもう忘れます)

 何処の国であれスプレーで描かれたみたいな落書きっても同じ感じなのってなんでなのかな

 

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 街を散策する。結構暖かい。なんかちょっと歩いてるだけでくそでかい建物が登場してそこに人が群がっているのが面白い。街の色・トーンが統一されているし、なんでもない(かはわからないけれど)建物ひとつひとつにすごく価値があるんじゃないかという気になる。

 

 

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 スペイン広場の近くでジェラートを食べた。By all means,Rome.

その後ティラミスも食べた。店員さんにいちいちめちゃくちゃ優しくされる。なんかピスケットつける?とかきかれるし、チョコのクランチとかかけてくれる。うれしいけどそんなに15歳とかに見えるのかな?

 

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 トレビの泉に1ペニー硬貨を投げた。1ペニー分の願いが叶えば嬉しい。近くにあるパンテオンの中を見たりした。本当に少し歩いただけで全てがあってありがたい。

 

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 路地がいい感じ、街の灯も暖かい色をしている。そういえばここで久しぶりに黒人を見て、ウィーンやザグレブに黒人がいなかったってことに気づいた。

 

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 夕食に食べたカルボナーラがめちゃくちゃ濃厚でまあしょっぱいけど、おいしかった。トリッパ(牛の胃袋のトマト煮込み。ホルモン)も。やっぱり馴染みのある感じがする。このレストランは日本の人がすごくたくさんいた。

 


 この日はワインを買って帰ってホテルで飲んだ。

2/7/14日目・ウィーン Turning point

 ウィーンは今日で最後。準備もしつつ、よく晴れているので街中を見て回る。

 

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 アンカー社のからくり時計とかまだ見てなかった。動くのは見られなかった。

 

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 ちなみに普通にどこででもマックに行く。Wi-Fi使えるし。ウィーンのマックはコーヒーが少なくて高い、でもバリエーションがある。これは確かカプチーノにした。ホットチョコレートとかもある。

 

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 その後、軍事博物館に行く。ここも結構建物とかすごいんだけれど人は少なかった。二階建ての館内の中に、中世から第二次世界大戦に至るまでの展示品がある。武器や軍服、地図、プロパガンダに関連した日用品とか。軍服かっこいい、軍服みたいなコート欲しいな

 ナチス時代のものもある。この前見た国民の受容機に再会した。オーストリアの人はナチス敬礼に敏感らしくてちょっとそれっぽいだけで学校の先生に注意されるんだけれどそんなん大変すぎるだろと思った。左手を使おう。

 金髪で赤ジャージの7歳くらいの少年が剣とか戦艦とかの展示品を見ながらもう1人の男の子にめちゃくちゃペラペラ喋ってたのが可愛らしかった。将来有望だ。

 

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 最後は観光客らしくカフェ・ザッハーに行った。ベタだけど観光客らしく割と並んでたんだけど地元の人が全然いないぽくて待ってるときとかいろんな言語が聞こえてきた。日本人もいた。

 ここにはウェイトレスもいた。制服が可愛かった。ウィーンのカフェでわたしは一回も自分で注文しなかった。

 

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 アルベルティーナの階段から夜のオペラ座を見た。ビフォアサンライズで出てくる場所。

 


 今日はウィーン国際空港内のホテルに泊まる。夜の空港を歩き回ったのがちょっと楽しかった。

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 Auf Wiedersehen!