1/26/2日目・ロンドン Cemeteries of London
今日はロンドンパスを使ってベタな観光名所を回ることにした。昨日でなんとなく地下鉄の構造が掴めたし、うまく行った気がする。
まずはウェストミンスター寺院。ここはどこを見てもとにかく高くて圧倒された。緻密な装飾によって常に上を見させられている。絶対者の方向を見させられている…ここでは常識が異なるかもしれないとはいえ、思ってもいない失礼なことをしていないか心配になる。墓銘が下にあるんだけれどその上を歩くのに抵抗があった。
次にロンドン塔に行った。かつて監獄や武器庫であったなんとなく暗い雰囲気でドラクエのダンジョンみたいだった。
倫敦塔の歴史は英国の歴史を煎じ詰めたものである。過去と云う怪しき物を蔽える戸張が自ずと裂けて籠中の幽光を二十世紀の上に反射するものは倫敦塔である。凡てを葬る時の流れが逆さまに戻って古代の一片が現代に漂い来れりとも見るべきは倫敦塔である。人の血、人の肉、人の罪が結晶して馬、車、汽車の中に取り残されたるは倫敦塔である。
『倫敦塔』夏目漱石
真面目に展示を見ている人が多かった気がする。子供の見学も多くて、彼らに一番人気だったのは各時代の武器を体験できるコーナー(弓とか、銃とか)で、賑わっていた。確かに楽しそうだった。わたしは幾人もの血を吸った壁をつたい煉瓦の道を歩く。
そのあとタワーブリッジに登った。ここでは少しだけ晴れ間が見えた。ロンドンはずっと曇ってるけど、漱石の見た景色と少なくとも天気は同じなんだろうなと思うと前向きに受け止められる。
タワーブリッジ付近のテムズ川歩いてる時に2グループから写真撮ってくれって頼まれたんだけどわたしってそんなに相手に警戒心抱かせない表象を持っているのかな、でも、誇らしいことかなあ
ピカデリーサーカス駅を降りてソーホーでempire of lightという映画を観た。ソーホーのあたりはめちゃくちゃ面白い街並みなのでまた行こうと思う。繁華街で、チャイナタウンもある。またizakayaとかsushiなど、日本の店がたくさんあってサイバーパンク感もある。なんか充電切れちゃってここからは写真撮ってないから次の日の写真、
映画館が地下二階にあって、一階と地下一階はカフェバーになってたんだけれどそっちの面積の方が広い。雰囲気はアップリンク吉祥寺みたいだけど、スクリーン3つしかなかったし、ほぼカフェの収入なんじゃないか。シアターの中はドリンクホルダーが無く、代わりに右手にテーブルがあった。白ワイングラスで飲みながら観てるお爺様がいて、よかった。うらやましー
観た映画について。イギリスが舞台の映画でまだ日本で公開していないので嬉しい。黒人差別のシーンが今マイノリティの状態でこの街にいる自分にとって非常に重要性を持って迫ってきた。謙虚に生きていこうなと思った。
慎ましさを忘れちゃ駄目だよな、本当にな